平成20 年度外部評価について
平成14 年4 月に、総合情報処理センターから、全学の情報基盤の整備運用に加え、全学必修情報処理教育を実施する組織として、総合情報基盤センターに改組され、秋山前センター長の強力なリーダーシップのもと、着実にその設置趣旨を具体化して参りした。今年度は、改組後7年目を迎えたことから、一つの区切りとして、京都大学情報メディアセンター長の美濃先生を委員長とする外部評価委員会を設置し、平成20 年12 月28日に外部評価を実施させていただきました。本稿では、外部評価実施に関わる具体的評価項目ならびに評価書を掲載するととともに、外部評価に関する準備等の経過や、外部評価結果を今後のセンター運営にどのように活用するかについての検討結果について、その概要を記載いたします。
1 外部評価委員会の設置
下記の3名の先生方に外部評価委員会委員にご就任いただき、平成20年10月に委嘱手続きを行い、委員会が正式に設置されました。委員にご就任いただきたました先生方は、規模の違いはあるものの各大学の情報系センター長として、センターの管理運営にあたられており、センターの果たすべき役割について深い理解のある先生方ばかりです。また、委員長には京都大学の美濃先生にお引き受けいただきました。
委員長 : 美濃 導彦先生 (京都大学学術情報メディアセンター長 教授)
委員 : 竹村 治雄先生 (大阪大学サイバーメディアセンター長 教授)
委員 : 只木 進一先生 (佐賀大学総合情報基盤センター長 教授)
2 外部評価実施経過
当センターの平成14年度から活動内容について、外部評価資料を収集整理し、12月8日に各委員あてに送付いたしました。資料は、評価の大項目に対応した5つのパートからなり、一部センター固有の業務に関するパートがありますが、基本的に熊本大学法人評価に沿ったものとなっています。
平成20年12月24日に下記のスケジュールで外部評価を実施いただきました。
13:30 - 13:35 菅原情報担当理事副学長 挨拶 13:40 – 14:00 説明:活動概要(宇佐川) 14:00 – 14:20 説明:研究活動(入口) 14:20 – 14:40 説明:教育(中野) 14:40 – 15:00 休憩 15:00 – 15:10 説明:社会貢献活動(中野) 15:10 – 15:30 説明:ネットワーク管理運営活動(杉谷) 15:30 – 16:30 質疑 16:30 – 16:40 評価シート記載説明 16:40 – 16:50 休憩 16:50 – 17:30 視察見学(杉谷、中野) 17:30 終了(センター長室) |
説明は、事前送付した外部評価資料に加え、資料を整理したスライドを利用して説明しました。その際、評価報告書の骨子となる評価シートをあらかじめ配布しました。
評価については、各委員に記載いただいた評価シートを、委員長に電子的に送付いただき、委員長にとりまとめいただいたものを「外部評価書」としてご報告いただきました。
3 外部評価書の概要
評価は、5つの大項目について、各々具体的な評価の視点について4段階評価(大きく上回る,上回る,水準にある,下回る)をいただき、大項目について評価の「その理由」および「今後の改善が期待される点」についてご指摘をいただきました。
(1)教育に関する「質の判断」
評価項目 |
期待される水準を |
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大きく上回る |
上回る |
水準にある |
下回る |
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1-1 教育の実施体制 |
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○ |
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1-2 教育内容 |
○ |
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1-3 教育方法 |
○ |
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1-4 学業の成果 |
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○ |
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1-5 進路・就職の状況 |
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○ |
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情報基礎AおよびBの実施や、教授システム学専攻への寄与など、eラーニングに関する取組が高く評価されましたが、改善すべき点として、教職員の繁忙化についてのご指摘をいただきました。また、オープンソースプラグラムの活用については評価をいただきましたが、“コミュニティへの貢献ができる体制”を整えるべきとのご指摘もいただきました。
(2)研究に関する「質の判断」
評価項目 |
期待される水準を |
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大きく上回る |
上回る |
水準にある |
下回る |
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2-1 研究の目的 |
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○ |
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2-2 研究の実施体制 |
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○ |
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2-3 研究の成果 |
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○ |
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研究については、「研究部門をまたがる共同研究が推進されていること」は評価いただきましたが、研究成果を上げるには、教育や業務とのバランスをどのようにとるのか、という点の指摘をいただきました。今後、当センターの教員の教育研究活動のバランスを高い水準で維持するためには、「研究と支援業務が一致するような研究が一部で行われているので、この方向へ進むのも一つの方法である。」との示唆に富んだ指摘をいただきました。
(3)高度情報化キャンパスの実現に関する「質の判断」
評価項目 |
期待される水準を |
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大きく上回る |
上回る |
水準にある |
下回る |
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3-1 高度情報化キャンパスを実現するための情報教育の整備及び実施状況 |
○ |
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3-2ネットワーク基盤整備状況 |
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○ |
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3-3情報セキュリティの確保状況 |
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○ |
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3-4 Webサービス等のソフトウェアの開発・導入状況および管理・運用状況 |
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○ |
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情報系システムの連係や教育用計算機システムの運用、さらにはセキュリティ確保のための種々の取り組みについては高く評価されています。一方、基幹ネットワークの老朽化への対応については、適切な措置を取るよう指摘をいただきました。
(4)社会貢献に関する「質の判断」
評価項目 |
期待される水準を |
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大きく上回る |
上回る |
水準にある |
下回る |
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4-1 組織としての社会貢献活動 |
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○ |
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4-2 教職員の社会貢献活動 |
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○ |
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4-3 社会貢献活動に対する広報及び支援体制 |
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○ |
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GPの取得や、JICA事業への参画による社会貢献は高く評価されましたが、業務の繁忙化との関係から人的資源の配置に配慮した上で、地元への貢献についても意を割くようご指摘をいただきました。
(5)管理運営に関する「質の判断」
評価項目 |
期待される水準を |
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大きく上回る |
上回る |
水準にある |
下回る |
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5-1 管理運営の実施体制) |
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○ |
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5-2 施設・設備 |
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○ |
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管理運営についても、基本的には十分その機能を果たしているとの評価をいただき、特筆すべき点として、設備や建物の管理がスムーズに行われていること評価いただきました。その一方で、当センターの教職員の定例会議であるCMIT会議の位置づけが、規則等で明確化されていないことについてご指摘をいただき、この点について早期に整合性をとるべく対応をしていく予定です。
4 まとめ
総合情報基盤センターに改組され、初めて実施された外部評価ということで、評価項目の整理に始まり、資料の整理、外部評価委員会の実施、さらにいただいた評価結果踏まえた今後の展開など、実り多い外部評価でした。評価委員会からご指摘いただいた当センターの強みをより一層強化するとともに、ご指摘いただいた改善すべき点について、今後一つ一つ丁寧に取組を進めることで、改善を図っていきたいと考えております。
最後にこの場をかり、貴重な時間を割いて頂き、当センターの外部評価委員をお勤めいただきました3名の先生方に深くお礼申し上げます。また、身内のことで恐縮ですが、約4カ月にわたる期間集中的に作業を分担してくれたセンター全教職員に心から感謝いたします。
(宇佐川毅)